ふあんとなかよくする。

おまたさんの徒然草。書評、日常、メンタルヘルス。

声を聴く

朝、犬の散歩をしていたら、河津桜がありました。
よく見ると花びらが開きかけているものが。
春は身体も精神も具合が悪くなりやすいので、個人的には嫌いなのですが、こういうシーンがあると、ほっこりした気分になれます。

今日は半休を取り、グループホームの調理業務だけをしてきました。
泊まりの職員はちょっとアレって感じの契約さん。態度が態度なのでみんなから嫌われているおじさん(もちろん私ももれなく苦手)。
職員間で問題を起こすので、今年度で契約打ち切りの方です。今日も炎上しそうなことをしてたな。

そんな方なので、話は必要最低限。相手の話すことを適当に受け流す形で対応しながら仕事をしていました。
向こうがペラペラ言っていたので適当に聞いているとふと「うちの死んだ奥さんが宝塚好きでさ...」と話が始まりました。
私はびっくり。
彼からは、人への非難か、自分の保身のための正義の蛮行か、自慢話しか聞いたことがなかったので。
少し後悔しているとポソッと言っていました。

彼は独り身で、去年介護していたお母さんをなくしたということは知っていましたが、それ以外の裏側を知りませんでした。
きっと、非難や批判、自慢で覆い隠していたのでしょうね。
その後はいつもの彼だったので、あーあと思いながら仕事をしていましたが、胸に何かが引っかかった感じがしました。

弱いところってできるだけ見せたくはないけど、見せないと決めつけても苦しくなってしまう。
だから、ふわっと、ぽそっとこぼれ落ちる何かは大事にしないと。
そして、それをうまく人に聴いてもらえる人にならないと。

そして、もちろん、聴ける人にならないと。