ふあんとなかよくする。

おまたさんの徒然草。書評、日常、メンタルヘルス。

ゴリラからはじめる

「双子のライオン堂」という本屋さんに本を選んでもらって宅配してもらうサービスを申し込んでいて、昨日届いた。
今日から研修で電車に乗るので、その時間に読んでいた。
持っている本を写真にとって送った上で選んでもらうのだが、今回はこんな本が来た。

ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)

ゴリラは戦わない (中公新書ラクレ)

なぜゴリラ...笑

京大総長と元旭山動物園園長の対談形式。ゴリラを中心に語られるが、私の好きなゾウとかほかの動物の話も載っているし、動物園に関する論議、環境問題まで書かれている。

全く興味が持てなかったが、読了した時、読んでよかったと思わせてくれる本だった。

この本を読んで思ったのは、ゴリラの生態から、人間の生き方や環境のあり方など、全く関係がないジャンルのことを飛躍して考えられる力はどうやってつくのだろう、ということだった。目の前の事象から全く関係ないと思っていた他の事象を引き出し、共通項や比較を用いて思考を深める。こういう力はどうやったらつくのか。

私ももちろんそうでないと言いきれないが、いろいろな立場の視点から一つの物事を見ていく力が全体的に弱ってきていると思う。自分が知りえないことはなかったことにしてしまうというか、ものごととものごとの関連性をそもそも見つけようとしないというか。どう表現したらいいのかわからないけど、とにかく自分の土台しか見えていない人が増えて言うと思う。

それなりの研究成果や事業成果を上げている方々だから、こんなことを書くこと自体失礼なのだが、こういう視点を身につけられない人への警鐘であるようにも思えた。

何を書いているかわからないんだけど、関連づけのできる人でありたいと思うことが多かった今日だからこういうことを書いているのかもしれない。

研修はまだ3日間続く。その間にもっと本を読む。

3.11だからと騒ぐのは嫌いなので、何も書かない。